書く習慣を取り戻すための文章
書く習慣を取り戻さなくてはならない。
机の前でずいぶん苦しんだ。
頭をぐるぐるしていても始まらないから、ともかく指の動かし方を思い出すのだ。
ということで、この文章を書いている。
意味のない手遊びではない、というか手遊びは常に意味を持っている。
だから各関係者の方は「駄文書いてる場合じゃねえだろ」と言わずに見守っていて欲しい。
書くことは何も決まっていない。
書きながら考えているのは、小説を書くときと同じだ。
小説と違うのは、場と人物が決まっていないということに尽きるかもしれない。
こればかりは事前になくては小説にならない(現在はまだ)。
今、ガネッシュというブランドのインド香No.8を焚いている。
箱の文字を読んでみると「PERFUMES OF A SPRING MIST」ということで、春をイメージした香りだったのかコレは。
……というふうに、文字に起こすということは、普段気にしていなかった事柄を嵌め込まなければ成立しない場合がある。
書くという行為自体が、未知のものを求めている。
文章という形式が、ジグソーパズルのような枠組みを作るのか、それとも執筆という行為が具体的な知識を吸い込むように求めるのか。
そこはまだわからないところだ。
書こうと思えば書けるじゃないか。
私の筆はなかなか止まらないし、この文章はけっこうなペースで書かれている。
推敲もせずに提出するつもりだ。
このあたりで大丈夫だろうか、まだまだ粘った方が良いのだろうか。
明日こそ小説を進めたいものだ。
これは良い準備運動になっただろうか。
小説を書いているときほど、存在が濃密なことはない。
自己の存在といってしまうと小さすぎて、空気のようなものが濃密になる。
神経が細かな針のように立ち上がってくる。
外へ、もっと外へ!