小説を書き終えて
書けないな、書けないなと思っていると、不意に思いついたことがありました。
一幅の白馬の絵です。
暗い中で首を振り上げている白馬の絵です。
それをもとにして小説を書き始めると、ひと月もかからずに小説が完成しました。
何がどう転ぶかわからないものです。
まったくわからない。
そうして今、読書期に入っていて、またドストエフスキーに手を出しました。
ドストエフスキーはすさまじい勢いで筆を進める作家なので、ふとすると意識が完全に小説世界へ持っていかれそうになります。
思考の余地が残らない。
これは良くない読み方です。
あくまで冷静に、何が面白いのかを見つけながら、しかし斜め読みはせず。
ちゃんとリスペクトを持って読み終えられればなと思います。
他には、
保坂和志『未明の闘争』
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』
ミシェル・ウエルベック『ショーペンハウアーとともに』
など。
円城塔『後藤さんのこと』は、読むのが少し先になりそうです。